若者におススメの戦略

受験で重視することの優先順位によって
受験校の併願プランは決まってきます。

 明治学院大学の学部生が、明治学院大学出身の先生に、「やっぱり大学院は有名校にステップアップした方がいいんでしょうか?」と相談をしたらものすごく怒られて、「明治学院大学大学院に来なさい!と強く言われ、一橋大学大学院出身の明治学院大学の先生に相談したら、「いいところに行かないと学歴フィルターで突破できるところは変わらないし、いいところに行った方が研究環境がいいし、企業に就職するにしても、研究者を目指すにしても、ステップアップした方がいいよ」と言われた人がいました。

 同じような会話は、あっちこっちの学校でされています。東京理科大学と東京理科大学大学院出身の東京理科大学教授は、東京理科大学大学院に来させたがる一方で、東大、東工大など出身の東京理科大学の教授は、東京理科大生にステップアップを勧める傾向がある、と東大出身の東京理科大学教授から詳しく話を聞いたことがあります。人間くさい話ですね。

誰に相談するかで、かなり人生が変わってきます。どういう作戦でどういう受験をしていくかは人生を大きく左右すると思います。

  • 東大だ!と思っていたものの、現実的に筑波、横浜国立、千葉大学レベルを受けることになり、併願で早慶を受けたものの受からずに、MARCHに進学することになるパターン
  • 一橋を目指したのに、早慶は受からず、明治大学に進学というパターン
  • 東工大を目指していたものの落ちて早慶に受からず東京理科大学になるパターン
  • 電農名繊(電気通信、東京農工、名古屋工業、京都工芸繊維)を目指したら理科大、MARCHをキープできずに四工大(芝浦工業、東京都市、東京電機、工学院)になるパターン
  • 金岡千広などの地方国立を目指していたらMARCH関関同立をキープできず日東駒専になるパターン
  • 東大、京大でない旧帝大を目指したものの、早稲田、慶應は受からずに、MARCHや関関同立に進学するパターン
  • MARCHには入れると思ったのに、成成明学獨國武、日東駒専になるパターン

など、大学受験では思った通りにならずにたいへんなことになってしまう人がいますよね。就職をするにしても、研究者を目指すにしても、納得がいく学校に入りたいものですよね、学歴フィルターもありますし。

大学に行けるだけでも感謝しないといけないという意見もありますが、生まれ育った環境によっては、○○以上の学校でないとたまらないと感じるのは自然な環境だと思います。家族が高学歴なのに自分だけ違う、親族みんな高学歴なのに、、、、兄弟姉妹で自分だけが、、、、
進学校だったので今の学歴だと同窓会に行きにくい、、、、などいろいろあると思います。

 大学院受験では、似ている準備で東大も東工大も早稲田も慶應などをうまく併願すると、滑り止まりますので入念に受験の作戦を立てるといいですよ。

 東大の大学院は、同じ東大でもものすごく難易度に差がありますし、早稲田、慶應も外部生を多めに入れてくださる研究科と外部生をあまり入れてくれないところがありますので、とにかく大学院受験は情報戦になっています。

穴場、超穴場も大学院受験ではいろいろあります。

 現実的には、立地、学費を気にしますが、多くの受験生は、大学院のネームバリューを重視します。そして、自分に対応できる入試科目の大学院を併願しようと思う人が多い傾向にあります。研究内容、大学院のカリキュラム、コンセプトは自分の希望とかけ離れていないならばいいと思う人が目立ちます。また、東大なら何でもOKという人もいます。

 若者で、プロ野球選手になれるなら、ドラフトで12球団OKという人もいれば、ジャイアンツのドラフト上位がいい、在京セリーグがいいなど希望は人によって異なります。理想は、ハーバード大学大学院だけれど、それは難しいので、

  • 東大、京大、一橋、東京科学大学(旧東工大)、早稲田、慶應のどこかには合格したいというタイプ
  • なにがなんでも東大、早慶のどこかには入りたい
  • 東大か東工大(東京科学)
  • とにかく早稲田
  • とにかく京大、阪大、神大のどこか
  • 東大か京大
  • 旧帝ならどこでもいい
  • 旧帝大、一橋、東京科学大、神戸の難関国立10大学のどこか
  • MARCH以上になんとしてでも

など、人によって違いますが、ネームバリュー重視の人が多いですね。

 そして、だいたいどういう学校を受けたいかを決め、現実的に自分が対応できそうな入試科目のところを併願して行くことにする人が多いですね。

英語以外ができないのに、大学4年生になってからドイツ語かフランス語を始めると、ライバルに追いつくのがたいへんそうですので、英語に絞るとして、専門的な英文の和訳、特に専門的でない英文の和訳、記号を選ぶ英語の筆記テスト、TOEFL、TOEICなどのなかから、自分が対応できそうなところを受けることにすると、合格率が高まります。

 英語が苦手な人は、TOEICが500点なくてもOKのところ、英語が入試でない東大や慶應などを併願する人もいますね。あと、MARCHにも英語が入試で不要なところも多くなっていますので、自分の学力の都合に合った入試科目の大学院を併願する作戦がいいと思います。

入試科目から受験校。併願を決めることが現実的

代表的入試科目パターン

(コロナ以降、筆記がなしが増えています)

例えば、社会学系ならば、以下のように併願しやすいところがあります。

 

 何度もお伝えしますが、大学院受験は情報戦です。大学受験と大学院受験は別物です。せっかくの多くの選択肢があるのに、思い込みでチャンスを逃すのはもったいないため、大学院受験作戦はほんとうに大事です。

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