学歴によって進める道は限定されやすいということは現実的にあると思います。
例えば、巨人の原辰徳監督と、甥っ子の菅野投手は、ともに、東海大学附属相模原高校から、東海大学を経てのプロ入りですが、
原辰徳監督 東海大学政治経済学部
菅野投手 東海大学体育学部
と学部は違います。もし、お二人がプロ入りできなかった場合、進路の幅は違っていたことでしょう。
美術、音楽、ダンス、体育、スポーツ、武道、宗教系学部などは、就職活動が弱そうな分野だと思います。もちろん例外もありますが。
「ビジネス界で大活躍の芸術系・体育系・宗教系の方々の例(元社長・現役社長)」
ソニー 大賀社長 東京藝術大学音楽学部指揮科
ソフトバンク 宮川潤一社長 花園大学仏教学部
資生堂 池田守男社長 東京神学大学神学部
ホリエモン 堀江貴文 東京大学文学部宗教学科
ダスキン 山村社長 大阪体育大学
ジョナサン 鬼澤社長 国立音楽大学→東京藝術大学大学院
吉本興業 岡本社長 天理大学インドネシア語学科出身
パナソニック 森下洋一社長 関西学院大学バレーボール部から運動選手枠で入社
龍角散 藤井社長 桐朋学園大学音楽学部
このように、ユニークな学びをしてビジネス界で大活躍の方々もいらっしゃいますが、割合としては少数派です。そのため、今まで赤田総研にも、芸術系、体育系などに在学していて、進路の幅があまりなくて困って大学院受験の相談にいらして、一般的な専攻の有名校に合格し、人生の軌道修正をできた人たちがかなりいます。
「今まで赤田総研にいらした音楽系の方々」
東京藝術大学音楽学部
東京学芸大学教育学部音楽学科
尚美学園大学
武蔵野音楽大学
東京音楽大学
国立音楽大学
昭和音楽大学
洗足学園大学
日本大学芸術学部
「今まで赤田総研にいらした美術系の方々」
東京藝術大学美術学部
多摩美術大学
武蔵野美術大学
東京造形大学
日本大学芸術学部
女子美術大学
桜美林大学
文化学園大学
杉野服飾大学
東京工科大学
東京工芸大学
玉川大学
和光大学
大東文化大学書道学科
横浜美術大学
京都芸術大学
倉敷芸術科学大学
成安造形大学
「今まで赤田総研にいらした体育・スポーツ系の方々」
東京学芸大学教育学部
順天堂大学
東海大学
日本体育大学
東京女子体育大学
日本女子体育大学
松本大学
「今まで赤田総研にいらした宗教系の方々」
上智大学神学部
立教大学文学部キリスト教学科
同志社大学神学部
駒澤大学仏教学部
大正大学仏教学部
立正大学仏教学部
東洋大学文学部
國學院大學神道文化学部
相愛大学
大谷大学
そして、大学院なり、編入学して、専攻・学歴を変えて、進路の幅を増やした方々がいっぱいいます。
東京藝術大学→東京大学大学院
東京藝術大学→東京工業大学大学院
東京藝術大学→早稲田大学大学院
東京学芸大学→東京大学大学院
武蔵野美術大学→慶應義塾大学大学院
国立音楽大学→一橋大学大学院
国立音楽大学→慶應義塾大学大学院
昭和音楽大学→名古屋大学大学院
日本大学芸術学部→早稲田大学大学院
女子美術大学→慶應義塾大学大学院
日本女子体育大学→早稲田大学大学院
東海大学体育学部→早稲田大学大学院
玉川大学→MARCH
松本大学→MARCH
成安造形大学→MARCH
文化学園大学→MARCH
相愛大学→MARCH
立正大学仏教学部→関西大学
大正大学仏教学部→上智大学大学院
國學院大學神道文化学部→東京工業大学大学院
上智大学神学部→早稲田大学大学院理工学術院
などのようなステップアップの実例がありました。専攻を変え、出身校を変えると、企業の就活でのエントリーシートが通るようになります。なかには世界的な金融機関に入社したような人、超大手シンクタンクに入社したような人がいます。
東大、慶應、筑波、神戸、早稲田などには、実は、アート、音楽の創作の研究をできる大学院もありますので、学部で学んで来た、音楽、美術の実技を活かした研究をしに行く人たちもいました。
例えば、もし同じ研究内容でも、ホリエモンのように、東大文学部宗教学科という経歴よりも、同じ宗教の研究でも、
東京大学大学院情報学環・学際情報学部
東京大学大学院総合文化研究科
東京工業大学大学院環境・社会理工学院
一橋大学大学院社会学研究科
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科
などの学歴の方が、企業から歓迎されやすいですね。書類審査が通りやすいですし、面接での言い方次第で、イメージが変わります。
作戦としては、芸術系の方々ならば、学部で学んだ文化・芸術の知識を生かして、文化政策学、文化経営学、文化経済学、文化地理学、文化社会学、コンテンツ産業論のような文化を広める研究、文化でお金もうけをする方法の研究、文化・芸術の中身の分析、文化・芸術と社会の相互作用の研究科、文化的まちづくりの研究、文化施設の運営の研究など、文化関係の研究をできるところを受けていく手があります。
ハイカルチャー・サブカルチャー・ポップカルチャーなどの文化・芸術を題材とした研究アプローチ例
文化・芸術の中身の研究か、文化・芸術を社会に広める研究か、文化・芸術と社会の相互作用か、文化・芸術のビジネスかなど、いろいろなアプローチがあります。そして、それらを研究できる大学院も図のような広がりがあります。
宗教系の方々もそれと同じような方法で受験をしていくことがしやすいですね。
また、体育、スポーツ、武道の方々ならば、スポーツビジネス、スポーツを広めることによる健康増進、アスリートのセカンドキャリアの支援、マイナースポーツの拡大政策、スポーツの比較文化、スポーツとジェンダー、アニメのなかのスポーツ、といったことを研究することにして、受けやすい大学院を併願するのもいいでしょう。
あるいは専攻を別のものに変えてしまうのももちろんやり方としてあります。
多様化する大学院研究科
従来の縦割り型の研究科に、各学問を横断した新しい学際系の研究科が加わり、多様化、複雑化しました。これら学際系の大学院では、ひとつの研究科の中で、文学、経済、コンピューター、社会学、メディアなどあらゆることを研究できるようになっています。
総合文化(東大)、情報学環・学際情報学府(東大)、新領域創成科学(東大)、環境・社会理工学院(東京科学大)、政策・メディア(慶應義塾)、メディアデザイン(慶應義塾)、システムデザイン・マネジメント(慶應義塾)、健康マネジメント(慶應義塾)、アジア太平洋(早稲田)、国際コミュニケーション(早稲田)、環境・エネルギー(早稲田)、社会デザイン(立教)、地域創造インスティチュート(法政) など
あと、とても大切で、一番重要かもしれませんが、大学院の入試科目は多様ですので、現実的に各自が対応できそうな入試科目のところを併願するといいですよ。
英語のTOEICは、400点、500点で全然問題ない有名校もありますし、英語が不要な有名校もいろいろありますので、選択肢は実はいっぱいあります。
代表的入試科目パターン
そして、東大にしては入りやすい大学院、一橋、東京科学大学、旧帝国大学にしては入りやすい大学院、早慶の穴場、MARCHの穴場などもあります。他校の人を多めに入れてくれや大学院と、
あまり外部の人は入れないところが現実問題としてあります。
大学院受験は複雑なところがあり、情報戦になっているため、赤田総研に相談くだされば、おひとりおひとりの状況に合った併願プランをご提案いたします。
受験で重視することの優先順位によって受験校の併願プランは決まってきます
大学院合格率UPのコツ
「まとめ」
音楽、美術、ダンス、体育、武道、スポーツ、宗教など、一般的にはあまり企業向きでなさそうな分野を専攻して、そういう学歴のために、進路が少なくて困っている人たちは、やり方次第では、そんなに大変さなく、境遇を変えることができます。
情報戦でもある大学院受験の世界では、ちょっとした工夫、作戦で、MARCH以上に行きやすいものですよ。東大、早慶上智、MRCHなどに入れる可能性、選択肢はあります。せっかくのチャンスを思い込みで逃すのはもったいないので、よかったら赤田総研にご相談ください。