慶應小熊英二教授の偏差値が台頭した理由についての説明。

日本では偏差値がよく語られる。しかし、一部名門校が突出しているだけでは偏差値は出せない。近年はアメリカや世界の大学・学部のランキングもあるが、主として教育内容や教授陣の質、学生1人当たりの設備予算などを集計したものである。

日本の学校教育で「偏差値」が発案されたのは1957年だったが、これは当初は生徒の得意教科や不得意教科の基準を明確にする指導法としてのものだった。しかし1960年代半ばには、受験対策として学校のランキングに活用されることが始まった。それが本格的な広まりをみせたのは、1970年代になってからである。1960年代後半から70年代は、高校進学率・大学進学率が上昇して「大学卒」というだけでは意味がなくなり、「どの大学を卒業したか」が以前に増して重視されるようになった時期だった。

「偏差値」と「学歴」に支配された日本社会が直面すべき「ヤバすぎる事態」

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