林望さんの人生の1冊は、三好達治の詩集。

詩人、三好達治の詩集『故郷の花』の初版本だ。この一冊が、林望さんが詩に目覚めるきっかけとなったのだという。

「高校生の時、早稲田通りの古書店街で手に入れたものです。実はその頃、高校の同級生に薦められて萩原朔太郎の『月に吠える』を読んだものの、最初はよく分からなかったんです。そうした中で萩原朔太郎の弟子である三好達治のこの詩集に出合って、読んでみたらすごくよかった。そこから萩原朔太郎のほかの詩集や佐藤春夫、堀口大學、田中冬二など、近代詩史を彩る詩人の作品を読むようになり、自分でも少しずつ詩を書くようになりました」

林望さんが語る「生涯の一冊との出合い」

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