松下幸之助 ダム経営

 事業経営は、いついかなるときでも健全に発展していかなければならないが、現実にはさまざまな経済要因に左右されてなかなか難しい。しかし、松下幸之助は「それやはり方次第で可能なこと」という。その一つの方法が“ダム経営”である。
ダムは河川の水をせき止め、蓄えることによって、季節や天候などに影響されることなく、つねに一定量の水の供給を可能にする。そのダムのごとく経営にも設備、資金、人員、在庫、技術、企画や製品開発など、あらゆる分野に的確な見通しに基づいた適正な余裕をもてばよいというのである。この余裕は一見ムダのようにみえる。しかし、このムダは、経営の安定的な発展を保証する保険料なのだ。

ダム経営――経営観・経営理念〈6〉 – 用語セレクション | 松下幸之助.com

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