ピエール・ブルデューは、ハビトゥスという概念を提唱しています。これは、階層ごとに異なるものの考え方や行動様式のように、その人に染みついた趣向のことです。
例えば、歌舞伎役者の子どもは品があったり、高級官僚の子どもは自然と高学歴になり親と同じような仕事についたり、威勢のいい親の子は学校の勉強に力を入れずにガテン系の仕事に就くようなことは、ハビトゥスで説明ができるわけです。
ドラえもんの場合。
出来杉くん→きっと東大に進学してエリートになるでしょう。
スネ夫→要領よく勉強してきっと慶應あたりに進学するでしょう。
ジャイアン→地元の工業高校を卒業して実家の八百屋を継ぐでしょう。
ジャイ子→地元の商業高校を卒業してジャイアンの手伝いをするでしょう。
しずかちゃん→ミッションスクールの女子大を出てちやほやされるOLになるでしょう。
のび太くん→頑張らないとジャイ子と結婚で、がんばればまずまずの大学に進学し、しずかちゃんと結婚でしょう。
のび太くんのような人は、頑張り次第で随分と人生が変わってくると思うので、受験勉強をがんばってください。