合格インタビュー・東京大学大学院情報学環・学際情報学府学際情報学専攻

★大学院入試は、就職活動に似ている面がある。自分が研究室にとって役立つ人間だと売り込むこともポイントだと思いました。
東京大学大学院情報学環・学際情報学府学際情報学専攻

Q東大合格おめでとうございます。コロナ禍になってからの東大の大学院入試では、試験会場での筆記試験がなくなり、いろいろな提出物を出し、あとは面接勝負という選抜方式のところが増えていて、今回は提出物と面接という入試でした。面接が勝負の総合的な人間力(学力などいろいろ)で合否が決まる入試でした。東大合格おめでとうございます。

Aありがとうございます。研究計画書と小論文(家で書く)+面接ということで、赤田先生にご指導頂いて、合格に結びつけることができました。

Q大学時代の専攻から別の専攻に変えてもだいじょうぶでしたよね?というかむしろ専攻を変える人はとても多いです。また、近年は、学問の垣根を取り払って幅広く学ぶ学際化、文理融合が進んでおり、多様な研究科があるので、受験選択肢は多いです。ということで、学部での専攻と違う大学院を受けてもだいじょうぶでしたよね?

Aはい、新しく専攻する分野の勉強はある程度必要で、論文や関連する本を読む必要がありましたが、元々興味のある分野でしたので、苦ではありませんでした。

Q東大に合格してみて、大学院入試は、就活、転職活動に似ていると思いませんでしたか?就活、転職活動では、企業研究をして、エントリーシードにその企業に合っていることを書くものです。大学院受験では研究したいことの希望を一方的に伝えようとして面接に挑むのではなく、〇〇大学院の〇〇専攻にちょうど合っていることを書いて、指導を受けたい教授の研究室と合致しているように見せることが合格を引き寄せるポイントなんです。受験の準備を始める前の大学院入試へのイメージと合格後の大学院入試へのイメージはどのように変わりましたか?

Aそうですね、中高や大学受験のように、一律のテストを課されるわけではなく、研究計画書や面接を経て、本人の資質ややる気、研究室とのマッチ度を見られている気がしました。そういった面では、就活の方が近いのかもしれません。

Q研究内容は、自分のキャリア、人脈、情報源などを活かせるようなテーマにすると、教授はおもしろい内容で研究指導しがいがあると思っていただきやすくなります。この受験生が自分の研究室にいることはメリットがあると思っていただくという売り込みも大事でしたよね?教授からすると、大学院生を多く受け入れると仕事が増えるので、せっかくなら研究指導をしたいと思う人物、おもしろい研究テーマ、研究室にいさせるとメリットがあると思ってくださるように自分を売り込むも大事だと分かりましたよね。

Aそうですね。研究室に属すわけなので、「こういう研究がやりたい」という話は勿論ですが、「研究室にもこういった貢献ができます」ということもアピールするようにしました。それも合格につながったのかもしれません。

Q大学院は面接があるので、大学入試の一般入試のようにペーパーテストの点数が高い人から合格して行くのとは、大学院入試は異なります。大学院入試には、ビジネスの世界での営業、プレゼンと似た面があると感じませんでしたか?というか、学部のゼミと大学院では、教授と学生の距離は違って、大学院では教授との関わりが濃密になるので、教授としては指導しやすい人(人柄の相性、コミュニケーションしやすいか、暗黙の了解が通じる人かどうか、など)だといいと当然思います。会社では部下を選べませんが、大学院の教授は学生を選べますので、修士課程の2年間一緒にやって行きやすい人かどうかを見ますよね。学力+αを書類、面接で見られます。教授から歓迎していただけるように、教授の著作をよく読んでおくことは当たり前ですが、教授について極力詳しくなり、教授に歓迎していただくにはどうしたらいいかを考える必要がありますよね?

Aそうですね。事前に教授にお話を聞きに行ったり、著書を読み込んで、「なぜ○○教授の指導を受けたいのか、なぜ○○教授じゃなきゃいけないのか」を考えました。面接でもそこをお伝えしたことで、受け入れてくださったのかと思います。

Q大学院受験の様子がどんなものか、どういうふうにふるまえばいいかを把握できたことが合格のぽいんとでした。つまり、空気を読めましたね。ほんとにおめでとうございました。

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