大学が就職予備校化しているという批判は多いですが、学生としては将来の進路が大事だと思うのは現実

「就活強者と弱者のあいだには、格差が横たわっている。たとえば、実家の経済状況によって、アルバイトをしなくてもよい学生と、アルバイトをしながら学費を稼がなくてはいけない学生がいる。アルバイトが不要の学生は、その分、就活に時間を使えますが、そうでない学生はバイトを掛け持ちするなかでインターンや説明会に参加しなければならず疲弊しがちです。またリクルートスーツなど就活用品も自腹で揃えなくてはならず、経済的な負担も大きい。そのため家庭のサポートも就活の動向を左右するのです。

 一方で、従来から変わらず、学歴によるフィルタリングや足切りも、学生たちの自己肯定感を下げる要因のひとつとなっています。例えば、比較的低い偏差値帯の大学だと、いくらエントリーシートを出しても、インターンシップにすら呼ばれない状況がある。こうした経験を積み重ねていくなかで、入学当初はハツラツとしていた学生もだんだんと自信をなくし、暗い表情になるケースもあります。

【就職予備校化する大学】就活強者と弱者のあいだに横たわる格差、大学側も不安を抱える学生たちのメンタルケアに奔走 就活支援の取り組みへの負担も年々増加傾向に

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