【ジュネーブ=船越翔】政府は宇宙ごみ除去の国際ルール整備に向けて、課題などを協議する有志国グループの創設に乗り出す。宇宙ごみの除去技術で優位性を持つ日本が国際ルールの確立を主導し、宇宙空間の安全性を確保することで宇宙ビジネスの市場拡大を図る。
宇宙政策を担う城内科学技術相が、25日にウィーンで開かれる国連会合で表明する。
宇宙ごみは、寿命が尽きた人工衛星や打ち上げ後のロケットの残骸などで宇宙空間を高速で漂っている。近年、宇宙開発の活発化に伴い急増中で、米航空宇宙局(NASA)によると、現在、大小合わせて2万個以上の物体が存在している。
「宇宙ごみ」除去の国際ルール主導へ、政府が「有志国グループ」構想…宇宙ビジネス拡大図る