旧JR九州本社ビルを活かした北九州市の観光開発

北九州市は、JR門司港駅前に所有する旧JR九州本社ビルを売却する方針を決めた。ホテルなどの観光・集客施設として活用する提案を6月から募集し、10月に事業者(優先交渉権者)を決める。

旧JR九州本社ビルは地上6階、地下1階建てで延べ床面積は5634平方メートル。1937(昭和12)年に三井物産門司支店として建設された。戦後は国鉄に売却され、門司鉄道管理局として使われた。87年の国鉄民営化後はJR九州北九州本社として2001年まで使用され、その後、市が土地・建物を取得していた。

 ビルは、年間200万人以上が訪れる観光エリア「門司港レトロ地区」にあり、文化庁が認定する日本遺産「関門〝ノスタルジック〟海峡」の構成文化財の一つ。2019年に香港の資産運用会社が100室規模のホテル経営を計画したが、コロナ禍などで撤退した経緯があり、民間による活用をめざす取り組みは2度目となる。

旧JR九州本社ビル、北九州市が売却方針 外観生かし観光活用へ

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