「生協の白石さん」という単行本をご存知だろうか?2005年に講談社から発行され、あっという間に販売部数が93万部を超えた大ベストセラーだ。筆者は、当時東京農工大学の生協職員だった白石昌則さん。知る人ぞ知る信州大学経済学部のOBだ。
「生協の白石さん」ブームから、およそ10年。職場は東京農工大生協から東京インターカレッジコープへ、さらに法政大学小金井キャンパスへと変わったが、一貫して生協職員。現在は店長を任されている。学生が生協へ投書した「ひとことカード」に、優しさとウィットに富んだ「回答」を書き続け、〝国民的生協職員〟として注目を集めた白石さんの〝いま〟を取材した。