異分野の人同士で話す海外の大学のTea time。ノーベル賞受賞者の大隅良典教授は語る

異分野の人同士で話す海外の大学のTea time

 議論する力は黙っていて身につくものではない。海外の会議に行くとそれを痛感する。海外の大学や研究機関では日中にいわゆるファカルティーメンバー(教職員)の研究者などが集まるTea timeがあって、違った研究室や異分野の人と茶とクッキー片手に1時間ほど自由に話す。おそらくメンバーはほとんどが参加しているのだろう。イギリスに行ったときは、Teaの国だけあって午前と午後、2回やっていた。ロックフェラー大学の夜のセミナーにはワインが出ることもあった。

 彼らは日頃から、専門分野のまったく違う人と会話をする訓練をされているのだと気づかされる。一方、日本の大学では、学生は入学時から学科にわかれ、研究室に配属されるといよいよ人間関係が限定され、狭くなってしまう。

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