ICUのリベラルアーツ教育

 最近、大きな国立大学の理学部の教授職にある友人と話す機会があった。彼は国際基督教大学(ICU)の出身で、ICUと比べて学科の雰囲気に違和感を覚えたという。ICUは留学生や帰国子女も多い上に小さな大学なので、教養学部で自然科学を学ぶ学生は、生物、化学、物理、数学などを専修するにしても、日常的に1つの場で会話をする機会を持つ。自分が興味を持っていることを他人にわかってもらう訓練、違った分野の動向にも興味を抱く教育が自然となされることになる。

 一方、大きな国立大学になると、理学部の中も細分化され、建物も違って学科内の人間の中で関係が閉じてしまう。専門外の人と話す機会は年を重ねるほど減少していく。

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